苦境に陥ったひとを助けてみた父のその後……

f:id:tak_jp:20190207085833j:plain

お正月に実家を訪ねたときに、お隣から「借地権の買取請求をされている」件のその後を両親にたずねました。「その話はもうしたくない」と、弁護士に任せてほっぽっているから、聞きたきゃ弁護士のところへ行けといった拒否反応でした。

ざっくりまとめると……昭和30年代に、歴史ある出版社が苦境に陥って親戚筋の社長が家屋敷も手放したときに、私の父が「当面ここを使ってください」と住む場所を提供したのが発端です。当人が死んでも借地権は消滅せず、相続されます。借地権はつきあいもない他人に移り、その他人=母親の「代理人」を名乗る「働かないおっさん」が、2年前に大金での借地権の買取を父に迫りさらにアレコレあってブチ切れた……といったところです。

法的には問題ありません。たぶん。旧法借地や相続、代理人など「この国のややこしいこと」がつまっています。戦時中に出征する兵隊さんとその家族を守るためにやっつけでつくった法律によって、今でも法的には借り手が最強なのです。私などはこいつ人間か?と思いますが。

まあ、お金の縁なんてそんなものです。社史に「危急存亡の状態に追い込まれた」歴史を刻ませていても、先代から引き継いだ自分たちが立て直したんだぜすげーだろアピールに過ぎません。

代理人ニートの父親(つまり、借地権を相続したひとの配偶者)は、東大をでて、元日本銀行理事であり、元衆議院議員であり、旭日章を受章しているようです。頭のいい政治家さん一家が、弱者を守るためにつくった法律を自分たちの利益のために使って、サラリーマンを定年退職した年寄りいじめです。

ここで「肩書き立派でも子どもはクソですなあ」とか悪口書かないのがオトナでしょうか。スコーロンスキーの実験とかいろいろありますしね*1。それでも「前の旦那? いま楽しいから許すとかゼロ。地獄に落ちろって思っているし、地獄に落ちてからもまだ呪うよ?」という妻のような素直さが人間っぽくて私は好きです。

*1:「ひとの評判を落とそうとして悪口を言うと、言った本人の評判が落ちる」というアレです。