将来受け取れる年金額といま自分が支払っている税金や保険料

f:id:tak_jp:20180902102200j:plain

先週はいろいろが一段落したことで、起業してから放置していた「健康保険 厚生年金保険 新規適用届」を出すことができました。サラリーマンやめて法人作ったら「必須」の、年金関連の手続きです*1

この手続きは、たとえ「社長ひとり会社」であっても、従業員への給与や役員報酬を支払う法人について「法人設立から5営業日以内の申請が義務付けられている」ものです。それにもかかわらず半年放置していたのは、国民年金と厚生年金、そしてそれらの「健康保険とのセットメニュー」に関するちょっとした複雑さが原因でした*2

さて、私は昨年まで国民年金と厚生年金の違いさえもわかっていませんでした。年金について書かれた書籍やマンガは手元にあり、妻も何度か説明してくれていたのですが、それでも「当事者にならないと」頭に入らないもののようです。

そして、理解できるようになったら「安心感」をもつことができました。自分や妻がどんな税金をどれだけ払い、年金や健康保険にどれだけ払い、いま、そして将来、どのような社会保障を受けることができるのか。いまなら「理解できている。安心だ」と言い切れます。

逆に、社会保障の仕組みを正しく理解できるまでは「不安」だったわけです。

そして、多くのひとはその不安を解消するために「正しく理解できるようになる」という王道を歩むことなく、「不安を解消するソリューション」に頼っていきます。自分をさらに不安にさせる情報や「年金崩壊 秒読み」といった「クソ記事」ばかりを追いかけ、「不安である自分は正しいのだ!」と納得さえしてしまいます。生命保険や医療保険、分譲住宅や収益不動産、毎月分配型の投信など、世の中には「王道を歩まないひと」に向けてFUD(恐怖、不安、疑念)をあおった、たくさんのソリューションがあふれています。

「やっぱり、将来のお金の不安もありますし……」。シングルの方の不動産購入動機の代表ですが、その「将来のお金の収支」について答えられたお客様はいらっしゃいません。「分からないから不安」なんですね。

年金など社会保障は複雑な制度で「分からない」のも無理はありません。ただ「将来受け取れる年金額といま自分が支払っている税金や保険料」を一度整理すると、これからの人生ずっと「安心」できます。保険や不動産を調べる時間があるのなら、まずはこれらの整理にあててもよいかと思います。

*1:「健康保険 厚生年金保険 新規適用届」と「健康保険 厚生年金保険 被保険者資格取得届」、「会社の登記簿謄本(3か月以内の原本)」「法人番号指定通知書(コピー)」「報酬額を決定したときの議事録」「賃金台帳」をセットにして千代田年金事務所を訪ね、3か所くらい訂正があったもののその場で20分ほどで手続き完了でした。口座振替は「銀行にハンコ押してもらってきてね」ということで後日再提出です。

*2:私は今年2月末の退職と同時に、健康保険の任意継続をしていました。社会保険は健康保険と厚生年金保険のセットなのですが、そのうちの健康保険について以前の勤め先の制度を3月からも続けることにしたのです。健康保険を任意継続すると、年金は国民年金に加入することになります。しかし、法人を設立すると、代表に報酬を支払うその法人は「厚生年金に強制加入」であり、結果として私は国民年金に加入できず、厚生年金の被保険者となります。矛盾です。しかも、猶予期間や折衷案などはなく「3月に遡って厚生年金加入も健康保険も適用」され、これまで任意継続でお金を払っていた健康保険については「よくわからないから自分で調べてね」で終了です。「なんのためのマイナンバー? 連携ゼロっすか?」。ですよねー。私に必要な情報は「法人の厚生年金加入」だけだったのに、その情報は一切送られてきておらず、一方で必要のない「国民年金への切り替えと支払い催促」の連絡だけが頻繁に届いていたのでした。