「挫折したことがある」は本当に強みなのか

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先日、外資IT業界時代のお客様に「つもる話もあるでしょう」とお声がけいただき、いま「クソ忙しい」元同僚も時間をつくってくれて一緒に東武線沿線で飲んでいました。

その場で、自分のことながら初めて気づかされたのは、私は「挫折したことがない」のではなく「挫折を挫折と思っていない」だけで、一般的にみると多くの挫折を経験していることでした。

「あなたがどう思おうが、少なくともアレはだれも一生に一度も経験しないレベルの挫折。それ以外のなにものでもないよー」。ああ、アレは客観的にみると確かにそんな気もしなくもないけど、仲間と自分で「きれいさっぱり解決」できたから挫折ではないし、よくある失敗のひとつとして云々と説明するも「それはあなたの挫折の定義がおかしいだけです」で終了。

まあ、定義はともかくお酒の席では「挫折話」のウケはよいようです。相手が「オレすげーやろー」といった自慢話しかしないよりも、好感度はぐっと高まるのは間違いないでしょう。

日本企業の新卒や転職の面接で「挫折話」が定番なのも「相手を理解した気になれる」からかもしれません。あるいは学生時代や現職での「私はあれをやった、これもやった」という自慢話をツラツラとされるのは、聞いてるほうがつまらないから、それより時間余るからおもしろい挫折話でも聞かせてよなのかもしれません*1

ちなみに妻の私に対する評価は「自慢話をしないのがよい」だそうです。その代わり、周りをほめるし、自分(妻)のこともいつもほめてもらっていると。

意識してのことではないですし、自慢話もぽつぽつしていると思うのですが……これから少しの間はビジネスでも失敗談、挫折話を織り交ぜることも意識する実験をしていきたいと思います。

*1:私は採用のインタビュアーのときに「挫折」経験を聞くことをしませんでした。「安っぽい芝居」を見せられるだけで、むしろ苦痛だと思っていたのですが。