東京における「幼なじみ」との偶然とは

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「大手企業の大卒求人倍率があとにも先にも最低」だった、就職氷河期が始まってすぐの年に私が入社した会社は、前年実績の半分以下となる20人が入社、そのうち2人が同じ大学からの採用でした。男ひとり、女ひとりでした。

彼女とは同じ大学だったというだけでなく、小学校から同じ学校に通っていました。小学校では、彼女とは長いこと、6年にもわたって同じクラスでした。

小学校2年生のとき、NHKの30分番組でクラスが追跡取材を受けたことがありました。そのときの父兄代表として、私の母親と彼女の母親が自宅にカメラを入れて出演しました。私が男3人兄弟の真ん中、彼女が女3人姉妹の真ん中だったのですが、特にその辺は意識されることなく選ばれたようです。

彼女と同じ会社に就職するとわかったのは、母親からの情報でした。私の母親が近所のスーパーで買い物をしているときに彼女の母親と会って、そこでなんとなくの話題で出てきたそうです。学校に通うのに片道1時間ほどかかる場所にもかかわらず、住まいも、ほんとに近所なのでした。

同じ学校に16年間通い、家も近所。親同士も仲がよい。会社も同じで、同じ大学からの採用はふたりだけ。

そして、私はとっとと転職し、彼女はどこかのだれかと結婚して「退職金2倍の寿退社制度」で会社を辞めるわけですが、入社してから交わした会話は1回だけだったと記憶します。

とまあ、東京では「幼なじみ」との偶然なんて、こんなものです。夏休みの青空に田んぼや草原、風に飛ばされる麦わら帽子などがないと、その先は何も起こらないのでしょう。