「100万円は30年後から毎月2万円を産み続ける」という話

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ちゃんとした資産運用の話は、キラキラした話ではなく地味です。書籍もとっつきにくい内容が多いです。ネットの記事などは「ほんとに理解してる?」と何か所も突っ込みを入れたくなるようなものばかりです。

そんななか、すばらしいツイートがありました。「お金」の本質を理解する、教える、最高の方法でしょう。

さて、東京都心部の不動産価格は高いです。「世界の水準から見たらまだまだ割安」と言いますが、高いです。居住用では、40平米くらいの古めで3000万円から、上は10億円は軽く超えていく世界です。

都心の平均的な給与水準の会社に勤めるサラリーマンが買う場合のボリュームゾーンは、5000万円から7000万円です。住宅ローンの融資額からの逆算です。融資額は年収と金利でほぼ決まるため、この10年ほどあまり変化はありません。

不動産購入を検討していて5000万円、7000万円といった物件価格をみたあとでは、数十万円の金額は誤差にみえてしまいます。100万円でも払ってしまいます。私もそうですが、ふだんは100円や200円の差を追求してヤフーショッピングで最安値検索などをしているのに、気が大きくなってしまうのです。

不動産取得時の諸費用について語るとムダに長くなるので省き、35年の住宅ローンや将来設計を考えているときの「手元にある100万円の価値」を考えてみます。

住宅を買うときに「600万円は残しておく!」と決めていたのが、よくよく考えるといらないものなのに気が大きくなってしまって100万円を払ったとします。手元には600万円ではなく500万円が残っています。まあ、よくあることです。

500万円を600万円に戻すには、年利5%で運用して「44か月」かかります。そして、100万円を払わずに600万円を手元に残して同じ運用をしていたら「722万円」になっています。大切な時間を失い、機会損失を被っていることがわかります。

さらに「100万円の30年後」を考えてみます。100万円を年利5%で運用すると、30年後には複利の効果でだいたい450万円になっています。30年後にはお金を使いたいわけですから、フィデリティ証券おすすめの方法である「毎年増えた分だけお金を使っていく」に切り替えます。

450万円は1年で22万5000円増えることが期待できます。単利で年利5%の計算ですから「450万円 × 5% = 22万5000円」と単純です。月にすれば1万8750円ですが、この国の税制がどうなっているかわかりませんから「だいたい2万円」とシンプルにします。お金の使い方にはいろいろありますが「増えた分だけ使う」であれば元本は減らず、次の年も同じ金額が期待できます*1

つまり「100万円の30年後」を考えると、今だれかに100万円を払うことは、自分が30年後に450万円を手元に残しながら死ぬまで毎月2万円を受け取れる権利を、その場で放棄することと同じなんです。

だからこそ、お金をつかうときは「それは自分が本当に必要とするものなのか?」が大切です。「見栄、付き合い、なんとなく」は危険です。「新品、新車、新築」といった類も危険かもしれません。と、ポジショントーク

*1:年利の期待値は運用する商品によりますが、5%はバランスのとれた数字だと考えてよいでしょう。年利はたいていは変動しますからマイナスの年も出てくるでしょうが、その時にどうするかをあらかじめ決めておけばよいだけです。なお、NYダウ平均は約50年で27倍になっています。年利7%です。