「お金は使えば使うほど入ってくる」をもう一度考えてみた

f:id:tak_jp:20180608121145j:plain 近ごろ若い世代にウケている(らしい)「お金は使えば使うほど入ってくる」を、45歳の男がもう一度考えてみました。そして「堅実な」自分には当てはまらないと思っていたのが、実は大いに当てはまっていることに気づいたのでした。そこで、ブログでは嫌われる「自分史メモ」を書いてみます。

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まず、両親のお金についての教育方針は「借金ダメ、絶対。」でした。小学校3年から完全なお小遣い制でした。お小遣いの前借りは、どれだけメリットがあるかを涙ながらに訴えてもNGでした。

塾や通信教育といったものはお小遣いの「外」でしたが、それもお金を渡されて「自分で本当にやりたいことを選んで、使うように」でした。高校3年のときに15万円を渡されたときは、駿台河合塾の夏期講習ではなく、シャープのワープロ「書院」を買うのに全額を使ってしまいました。話は省きますが、これが大学での就活中に大手就職情報誌の仕事をすることにつながり、わずかな期間で100万円近い収入を手にしました。

そこからすぐに「お金は使えば使うほど入ってくる」が実践されることなく、新卒で入社した会社で5年働いたときには700万円の預金がありました。貯めこんでますね。これは、使うヒマがなかったからに過ぎません。都銀のシステム屋さんなのでいくらでも仕事があり、いくらでも働けたのでした*1

プログラム開発では「パートナー」「応援要員」の名のもとに、プログラマーを派遣型で雇います。そこで男を能力、女さんを顔採用ばかりしていたら、平日は終電過ぎてまでVBやらPL/SQLやらでいちゃいちゃコーディング、土日も職場でプログラミング兼デートだったので、時間外労働でお金はむしろ増える一方でした。

ともかく「お金を貯めていたな」と思うのは、この新卒入社から5年の間だけでした。最初の転職をしてからは、使う一方です。

まず、時計は50万円の、とてもマイナーなブランドの機械式を買いました。転職先での、最初の手取り給料全額でした。当時担当していたお客さまが機械式好きで「20代にしてその時計を選んだセンス」を気に入ってくれて、それをきっかけに大型の案件をいただくことになりました。その実績から、会社からは他の多くの大手を任せてもらうことにもつながります。調べたところ、この時計はいまでは中古でも100万円から流通しているので、よい買い物だったともいえるでしょう。

車は「BMWの5シリーズ、600万円の白いやつをTAKくんのためにとってあるから」と職場の同僚に紹介されてBMWを買いました。買ったのは免許をとる前でした*2。その後もBMWを3台乗り継ぎ、幸運だったのは「経営者はBMWが好き」で話がはずむことが多いことでした。いまでは安くなったベントレーや、マセラティなども目立つようになりましたが、当時はBMW一択の雰囲気だったんだなと思います。

日本株などの投資は、5000万円を一気に突っ込みました。0.5億円です。定期預金はすべて解約、勤め先のストックオプションの権利もすべて行使して、当時の手持ち現金の全額を株に突っ込んだんですね。しかも「日本株に手を出すやつは全員アホ」だった2010年です。それからは実践とあわせて猛勉強しつつ、新興国リートだろうが和牛商法だろうが仮想通貨だろうが、評論垂れる前に手を出しています(手が出てしまっている)。おかげでいつのまにかお金は増え、優待に埋もれ、「金とはなにか」を身につけることもできました。

マンションは、都心を中心にあれこれ総額3億円ほど買っています。後付けのロジックもありますが、どれも「買ってはいけないチェック項目」があれば半分はチェックされるようなものですから、ノリと勢いですね。マンションは、買って住んで売るだけで税金のかからない利益を手にできます。不動産取得税などの諸経費を考慮しても、タダで住んだあげくに相当な金額がプラスになっています。おかげで、サラリーマンやめてのんびりと不動産業を始めることができました。

うーん、立派なことはなにひとつ言えないお金の使い方です。それでも「お金? お金なんてあるだけ使っちゃえばいいんだよ」で生きてきて、それが実にうまく回っていたことはわかりました。「これからお金をどう使うか」を考えるための、よい振り返りになったと思います。

*1:「プログラミングできれば年収1000万円は軽い」は都市伝説です。当時もサブロク協定や多くの規制はありました。過労死の話も伝説だけではなく、日常茶飯事でした。私の場合は、遠方からの通勤などを理由に残業ゼロを貫いた同期の残業枠を突っ込んだりしてつじつま合わせたと言っていました。

*2:駐車場も契約しつつ、教習所に通い中の身分でした。ディーラーの営業さんがビビって、そのときは本当にとってあった限定売れ残りの5シリーズではなく吊るしの3シリーズを買うことになりました。