「妻の実家そばに新築マンションを買う」を考えてみる

f:id:tak_jp:20180606091606j:plain 妻がお気に入りのもうひとりの20代は、銀座の美容師のお兄さんです。近ごろ結婚をされて、幸せな……はずのお兄さんです。

このごろ、妻がこのお兄さんとお話しして「いたたまれなく」なっているのは、どうやら「尻に敷かれている感が強すぎる」からのようです。いつの間にか決まっていて招待の8割が新婦側だった海外挙式のことや、朝も昼もちゃんとご飯を食べられない美容師という職業なのに、家に帰ったら夕飯がポテトチップスだけだったとか、その辺のネタ話をGinza Six近くの一等地で聞くことにクラクラきているようです。

まあ、このくらいなら「困ったらとっておきな弁護士紹介するよ。どっちがいい?」でネタ返しするバツ2の妻ですが*1、問題は「先週、妻の実家近くの新築マンションを見に行ったんですよー」です。あー、定番の不動産話。

妻の実家そばに新築マンションを買う」は実に根深い問題で、避けたほうがよいです。買うべきではないのです。夫婦の問題に子育てや教育の問題、親が積極的に巻き込まれてくるがゆえの贈与から相続に介護、大衆の金融リテラシーの低さ、情報の非対称性にあぐらかいた非都心の地場デベロッパーの闇、もちろん地域単位での人口動態や政府の住宅政策にいたるまで、現代日本に巣食うあらゆる問題がぐちゃぐちゃにぶち込まれて煮詰められているのです。

こんな国にだれがした、ですね。ともかく「資産にならない家賃を払い続けるよりおトクでしょ」の一点張りで若い世代に古い世代の負債を丸ごと押し付け、わずか数年の子育てだけにフォーカスして売り続けてこられているのは、奇跡にすぎません。

就職氷河期世代とはいえ「45歳おっさんの金銭感覚」で、いまの20代に「狭くても古くてもいいから麻布十番あたりに買っとけ」と言うつもりはありません。それでも、親の世代が「美容師のお兄さんの将来の成功や幸せを、彼の立場になって考えている」とは思えないことから、なにか対抗策を出したくなってしまいます。

*1:本籍も移しているので、実際には物理的なバツは消えていますが。ちなみに、私も初婚ですがたいがいです。