仕事が「忙しい」ふりは得か損か

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ときおり腕組みをして「うーん」とうなったり、不意にキーボードをバチバチ底打ち音を響かせながら打ち込む、ちょっと残念なひとがいます。「仕事忙しい」アピールです。ネットで大谷のニュースをみているだけなのに。

「忙しい」アピールして得することなんて、なにもありません。キャパシティの狭さをアピールし、仕事の効率の悪さをアピールし、同僚と助け合えないコミュニケーション能力の低さをアピールしているだけです。

PCと同じです。メモリ容量が大きく、プロセッサーが速くてマルチコアで、ネットワーク接続が高速なモデルが選ばれます。拡張性が高ければなおよさそうです。常に余裕があるようにみえることが大切です。

「忙しい」アピールしたことで同情してくれるはずの同僚は「あいつ見てるだけでなんかムカつく」です。上司や経営者は「その程度の仕事量で忙しいとか自覚するなら、もっと速く処理できるようになれよ。AI(人工知能)にするぞ」としか思っていません。

「忙しい」かどうかは気分的なものです。ブラック的発想でアレですが。仕事をしたくないとき、そのひとの相手をしたくないほど嫌いなときに、もっとも簡単に断れる万能フレーズが「忙しい」だから安易に使ってるだけです。やる気出ないなあ、あんたのこと嫌いだから仕事受けたくないとは言えないときに使える、便利な言葉です。

また、「忙しい」を使いたくなるのは「単に怠けていた」などでやるべき仕事を終えていないときです。仕事の量ではありません。脳がそう判断させているだけです。同じだけの仕事量を抱えていても、「忙しい」か「忙しくない」かは分かれます。当人がスケジュールどおりに仕事を終えられたかどうかだけです。

そして、上司の「いま忙しい?」はクローズドクエスチョンではありません。「はい、いいえ」で答えるものではなく、「疲れはありますが、アレが2日後に終わるので、そのあとは余裕あります。アレとコレがありますが、優先順位は低いです」といった答えを期待するオープンクエスチョンです。

もちろん、「忙しい、忙しい」いうひとには仕事は依頼しません。わたす仕事も、簡単で、なくても影響が少ないものに限り、余裕があってもウソの急ぎっぽい期限を伝えます。間に合わなかった理由として「忙しかったから」が通用すると信じているおっさんには、これしかないのです。

忙しそうかどうかは関係なく、効率よく仕事をこなしているひとに仕事を依頼します。期限と順位付けがいつでも整理できているので、優先度が低いという仕事を「忙しい、忙しい」いうひとにまわせば隙間はできます。「忙しい、忙しい」いうひとが仕事つまらなそうにしている理由のひとつがここで生まれます。エコシステムってやつでしょうか。

仕事が山積みでも「まだまだ暇ダヨー」とでも言っておけばいいんです。上司の「いま忙しい?」は「おもしろい仕事があって、都合で自分はできないんだけど引き受けてくれるかなー」を言い換えたものだと思えばいいんです。「そうか、暇なのか!」と、上海出張の代理を頼まれたりします。仕事を頼むべきひとかどうかは、見ればわかるんです。見てもわからないひとは、どうでもいいひとなので、やっぱりどうでもいいんです。

私もいまは、 暇かなあ。