住む場所は「駅徒歩」「通勤時間」で選ぶのが正解なこの頃ですが

f:id:tak_jp:20180503112100j:plain 今から15年ほど前に、東京湾岸エリアの江東区東雲(しののめ)に引っ越しました。私はまだ20代で、若かったですね。

「通勤に便利だから東雲を選んだんだっけな? 当時は仕事クソ忙しかったし、もちろんドアツードアで30分は切ってるでしょ」と通勤時間を調べると、平日の通勤時間帯でも50分でした。最寄り駅である辰巳駅まで10分以上かかります。

思い返すと、通勤に便利とはいえないエリアを選んだのは、東京で車を持ちたかったからでした。新築の65平米ほどの1LDKと、地下の自走式平置き駐車場とのセットで17万円だったことにひかれたからでした。うむ、安さは正義です。

あとは、現地をみて直感で気に入ったことが決め手でした。駅を出てからマンションに向かうときの高揚感がすばらしかったんですね。間には運河にかかる橋があって「この橋を毎日わたれるなんてすばらしい! 駅徒歩時間とか意味ないでしょ」だったのです。

東雲での暮らしは、ぜいたくを言ってしまえば不便で、快適でもありませんでした。でも、楽しく、満ち足りた暮らしでした。

いまは分譲でも賃貸でも、住む場所は「駅徒歩」「通勤時間」で選ぶのが正解とされています。もちろん「東京では車は持たないのが賢い」とされています。

ネットで物件探しをすると、検索、検索で、一方的にしぼりこんでいく作業を繰り返すことになります。しぼりこんだ物件をみるのは「最終確認」の位置づけです。利便性が高く、快適な暮らしは手に入ります。

ただ、合理的な判断は、一方でほんとうに多くの要素を切り捨ててしまいます。AIでもできるようなしぼりこみ作業ではなく、人間っぽく、人生のムダを許した選択をしてみるのもよいと思っています。私の場合は、いまの選択基準では選考外になりそうな15年前の暮らしが、もっとも満足度が高かったです。