サラリーマンでやりたいことの制覇

2月末で勤め先を退職し、宅建業の保証協会の現地視察と支部長面談も終え、大きく前進した気持ちになっています。

法人を設立したときよりも気持ちの変化は大きいです。20年以上にわたるサラリーマン時代が終わったのかと。住民税がたくさんひかれた最後の給与が振り込まれ、健康保険証も返却しましたが、健康保険の任意継続を申請していますのでまた会社側のアウトソーシング会社とのやりとりはありそうです。

大学を卒業したのは、新卒の大卒、1000人以上の会社における求人倍率が0.32倍という、後にも先にもない最低の水準だった年でした。なんとか二部の上場企業に就職して5年間お世話になり、そこから外資IT企業を3社経験しました。

その年月なかで、サラリーマンとしてやりたかったこと、サラリーマンにしか経験できないことはやりつくしたと思います。

新卒でお世話になった会社は、みんなが社食で食事をとり、部長以上はみんな親会社からの天下りで仕事もグループ内でまわす、実績よりも学歴と資格で昇進が決まる、女性社員はお茶出しをし、結婚を期に退職すると割り増し退職金が支給される、絵に描いたような日本企業でした。プログラミング、プロジェクトマネジメントといった仕事をし、開発でチームをつくるときは面接で好みの女性を採用したりしてましたなぁ。

当時、自信家だったと思います。控えめにいっても、相当の自信家だったと思います。任せてもらっていた継続案件のコストを下げ続ける工夫をして、3年目には部門でもっとも利益を稼ぐ案件になり、上司から「うれしいけど、組織のバランスを考えるとものすごく困る」と笑われてました。

ま、そこである大失敗をするわけです。そうしたら、専務がお客様先にすぐにお詫びの電話を入れ、菓子折りもって会いに行き、あわせて部門の課長以下総出で現場にきて、席もないなか解決にむけて手伝ってくれたのでした。泣くわけですが、それ以上の感情が心の中にはありました。自分がリードしている気になっている仕事も、会社の経営陣でさえ常に見守っていてくれて、気にくわない新人だと思っていてもそんなこと捨てて全力で助けてくれる仲間がいてこそ成り立っているのだと、サラリーマンのすばらしさに感激してました。

転職してからも何度か社長賞やご褒美旅行をいただき、エバンジェリストや管理職を担い、逆に懲戒譴責(けんせき)と減給処分を食らったりいろいろありました。国内や海外、年間で80回以上出張に出ていた年もありました。その後、本当に多くの会社のトップを輩出する会社で9年近くを過ごせたことも、ひとことで言えば本当に楽しかったです。

経験したくてもなかなか経験できず、最後に実現できたのが会社都合での退職です。つまり「くび」ですね。会社設立のためにオフィスを契約し、行政書士とも契約したあとで、ぎりぎりくびにしてもらえました。もう思い残すことは、何もないのです。