名刺を自分でつくるのは大変なもので

いいかげん、名刺をつくろうとしています。名刺は会社の設立と同時につくってしまうものだと思いますが、不動産屋は免許事業で、名刺にも免許番号を入れるため(ほぼ100%)免許後につくろうと考えていました。ただ、免許が出るまでのあと1か月近く、日本で名刺なしに仕事のやり取りをするのが大変になってきました。今月末が勤め先の退職日ですので、それにあわせて名刺もつくることにしました。

名刺にもまたこだわりがない、というより、できるだけシンプルな名刺にしたいと考えています。ざっとググると、顔写真があったほうがよい、仕事への思いを入れろ、裏面に事業内容を書け、出身地や趣味も会話の糸口になる、家族構成にペットに……などなど「コツ」を伝授するサイトがたっぷり出てきます。名刺コンサルティングといったサービスもインフレ商売ですので「シンプルが一番、何も足さない」というわけにはいかず、次々と名刺に盛り込むべき新しいネタを開発してきます。

いやー、どうなんでしょう。顔写真入り。45歳くらいのおっさんから顔写真入りの名刺もらっても、ちっともうれしくないですよね。

それと、同列にするのはよくないのでしょうけど、かつて接待で使ったお店もキャバクラでは写真入りの名刺ばかりもらい、京都でお客様に接待されたお茶屋さんではお店と名前だけの極めてシンプルな名刺をもらいました。サラリーマン時代に交換した名刺はeightに登録したものだけでおよそ3000枚ありますが(私は名刺を配らない方です)、圧倒的にシンプルでした。シンプルで情報量はミニマル、そこに研ぎ澄まされたサービスへの自信の裏付けがあるような。

顔写真もセルフブランディングのひとつ!といった取り組みも大切なのでしょうけど、「人間力に全フリ!」みたいなひとに、5000万円とかの不動産を扱われてもなあ……と逆効果もありそうです。自分の顔に自信があればまた別なのでしょうが、そんな言い訳をしつつ、顔写真は入れないことにしました。カイヤナイトは「シンプル」を目標にしているので、そのコンセプトからも大きくはずれますしね。

ただ、ウェブでは顔写真、そして動画はのせていきます。商売が軌道にのったら、プロの方にお願いして、お客様とデータ分析などのやりとりをしているイメージの写真などを撮ってもらい、あまりにもできがよかったら名刺に使うかもしれません。不動産屋で、名刺のコミュニケーションで仕事がどう広がるのかは、しばらく模索です。

盛り込む情報も、ごちゃっとならないよう少し工夫をしました。個人の情報と会社の情報をきっちり分けるレイアウトにしました。表は日本語、裏は英語にして、日本語では携帯電話の番号やメールアドレスはいちいち「これは携帯電話の番号です」などと示さないでもわかるので番号だけ、英語では日本でどういった番号が携帯なのか分かりにくいですから、モバイルマークをつけました。また、英語圏でのビジネス向けですからLinkedinのページも書きました。表記の順番も「日本の常識」とは違いますので、表とは変えました。

と、書きながら、そもそも名刺の表と裏ってなんだろう、名刺作成のサイトでそう書いてあるからであって、自分にとってはどちらも表だなと気づいたりします。

ともかく、日本語では固定電話番号を「Tel」にしているのを英語では「Phone」にするなど、細かな点にもひとまず注意をはらって、グローバルビジネスもわかってる風な名刺にはなったと思います。ついでに、英語ではメールアドレスも変えました。名字ではなく、Linkedinにあわせて、サラリーマン時代に呼ばれていた愛称にしてみました。

さて、あとは紙や印刷方式。これまた、たくさんの種類があります。オフセット印刷ってのがいいんだよね?と思っていましたが、手もとの名刺をみると、自分の直近の名刺さえオンデマンド印刷のようです。明らかにオフセット印刷の名刺は、いまやごく一部のようです。「しっかりした会社=しっかりした名刺=オフセット」ではないんですね。

オンデマンド印刷が苦手そうなのが、薄い色でしょうか。今どきな灰色で住所などを指定すると、品質が悪そうな印刷がされてきます。6ポイントくらいの小さなフォントでは、黒しか使ってはダメそうです。

紙も、グローバルビジネスも考えると、厚めの高級紙一択になります。この業界では、IT業界で「あるある」な、大手日本企業との打ち合わせで10人以上出てくるけどしゃべるのはひとりかふたり、でも名刺交換は全員と!みたいな風習はないですから、そうムダになることもなさそうです。