サラリーマンを続けるか、起業するか

私は宅建業を来月開業する予定で起業し、株式会社の登記はすませ、いまは免許待ちです。そして、今もなお企業に従業員として所属するサラリーマンでもあります。

サラリーマンを続けること、起業すること。その違いは、見えにくくなっていると思います。日本で終身雇用は期待できなくなり、いつ放り出されるか分からなくなりました。一方で、年齢が高くても転職できるような、人材の流動化は大きく進んでいます。起業も、大変ではありますが、昔と比較するのであれば本当に簡単になりました。

それだけではありません。どんなサラリーマンでもフレックスタイムは当たり前になり、有給の100%取得も夢ではなくなっています。社内の風通しのよさをアピールする会社、学歴や性差なく活躍できることをアピールする会社が当たり前です。副業規定も、ゆるくなっていくでしょう。昼どきにみんなが働いているなか飲むワインは格別にうまい、という自営業者の楽しみも、有給とってやればいいだけですね。

組織に属せないようなひとが起業する、といった風潮も、いまは少々型破りでも組織は許容する、許容できるようになってきたので過去の話です。嫌な上司がー、という理由も、探せばラインはロンドンにいて、週に1度の電話会議で報告すればあとは自由、というサラリーマンのスタイルも現実にあり、選べます。

昔より強くなっているのは、嫁ブロックでしょうか。コミュニティのなかでのマウンティングのためにダンナの勤め先と役職が大切、といった話はだいぶ脚色されていると思いますが、私立への入学面接でそれらが効くというのは、おおむね事実でしょう。そのためには知名度の劣る会社への転職はもちろん、起業するなんてあり得ないと断言するのも、まあ、正義のひとつなんだろうなと思います。

私は、まず、妻の反対はありませんでした。親への報告でも、驚かれることもなく、まーがんばなさいよー、の一言で終わりました。兄弟の反応も同じですね。

そして、サラリーマンでも自由に、のびのびやり、時にはケンカもしていたので、恵まれているなあといつも思いはしたものの、窮屈に思ったことはありません。通勤は楽です。休みも、ただ家にいるだけなのにとりまくっていました。給料も、貰いすぎなくらいもらっていました。

流れとしては、会社をクビになってので起業するというのが事実ですが、正確にはクビにしてもらったわけで、会社の理解について批判するような点もありません。

サラリーマンの生活、起業するということ、その両方が大きく変化するなか、なぜ起業するのか?がかつてよりも問われるようになっていると思います。ここで即答できればいいんですが、自分は、まだ自分の言葉で語ることができません。それができるようになったときが、サラリーマンではなくなったと実感するときなのでしょうか。