投資、とはなにか

我が家は実需目的の居住用マンションの売買を10回ほど経験し、やっと落ち着いたところです。実需での売買ですが、結果としては大きな利益を得ました。一部売却せずに賃貸に出すことになった部屋も、十分な運用益を出しています。こうなると、不動産売買の入口と出口を、実需なのか投資なのかで区別すべきなのか、迷うところです。

明確に投資を意識して続けているのは、投信の積立です。妻は15年前から、フィデリティに口座を開いて積立を続けています。当時はネット証券向けの手数料が安いインデックス投信なども存在しません。投信について書かれた書籍もなく、独力でフィデリティに直接口座を開いてフィデリティの投信を買うことにたどりついたのは、さすがです。私が投信の積立を始めたのは、2010年になってからですから。

近年では、401k/iDeco、積立NISAも加わり、それぞれの制度変更も頻繁で、複雑化をたどる一方です。こりゃいかんよなあと思ったりするわけですが、国としては個人による投信積立をサポートしていくぜ!という思いでこうなっちゃってるんでしょう。

投信についてはたびたび相談を受けますが、そんな時は「先進国株式インデックスにマックスの金額を全フリでOK」と答えています。下がるときは全部下がる(インバースみたいの除いて)ので、値動きの株式との相関などを探ったところで、長期投資では下がったらその分多くの口数を買って回復を待つ方がメリットが大きいので意味がありません。日本と海外を分ける意味も、会社の大小にかかわらず地球規模の経営を志向する傾向が強くなっているので、これも意味がありません。

ふたたび、不動産。お金を投じるとしたら、実需なのか投資なのか。これはデータ収集中ですが、仮説として実需での売買のリターンが、投資を大きくアウトパフォームすると考えています。もちろん、その世界の中枢にいるようなガチ不動産投資家は別ですが、サラリーマンや、ちょっと気合を入れた不動産投資家が投資によって得られるリターンは、本当に低いです。

ポートフォリオに不動産が必要であれば、REITを10年、20年と保有すればいいと思っています。不動産投資が、本当にサラリーマンの将来設計に貢献すると考えるのであれば、そういった事業をしている会社の株を買えるだけ買う行動の方が合理的です。

怖いと思っているのは、プロが跋扈する世界で、そして昔からウソが当たり前の魑魅魍魎な世界で、ただのサラリーマンである自分に都合のよい儲け話が舞い込んできてもおかしいことではないと判断してしまう、免疫のなさです。ただね、何度もそういったセミナーに参加したり営業とあったり、そして後戻りできなくなったひとの話を聞いたりすると、ストーリーはよくできているなあと感心するんですよね。古代ローマ時代から、世界で一番誠実で、信頼されるひとは詐欺師なんですけどね。