極東ロシアで「ふるさと」を訪ねる

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妻と旅した極東ロシアでは「現地の日本食のお店」も訪ねるようにしました。裡に秘めた思惑がないわけではなく、その目的は食事を楽しむというよりは、将来海外で飲食店を経営できるかを把握する視察に近いものです。

ユジノサハリンスクで訪ねたお店は、駅の近くにある「ふるさと(FURUSATO)」。日本人のご主人が経営するお店で、寿司、てんぷら、うな重、蕎麦、とんかつ、焼き餃子、カレーライスなどなど、なんでもありでした。店内には着物を飾り、窓辺には障子を貼るなど日本っぽい趣向で、5年前にパリで見かけた日本食のお店のようでした。

ロシアでの日本食は「インスタ映えする、器がすてきで盛り付けも工夫が凝らされた、世界でもっともカラフルな料理」と認識されているようで大人気です。市内を走るバスの動画広告やタクシーの広告も日本食ばかりです。

そして、ロシアのテイストもはいって、どれも本当においしいのです。来年また訪れたら、私たちの知らない、ロシアテイストな日本食メニューが増えていて、さらに楽しめるだろうと期待できるのです。

しかし、極東ロシアの「ふるさと」は時がとまった場所でした。5年後、10年後に訪れても同じメニューが出てきそうなのです。日本人が経営する本当の日本食のお店なのに、いまのロシア人、さらには私たち日本人がイメージする日本食ではありません。

だからこそ、時がとまっているからこそ「ふるさと」なのでしょうか。ふるさとは、自分の記憶のまま、変わらないでいてほしいものなのでしょうか。

私たちは東京にいて「グローバルプラットフォームだ! 破壊的イノベーションだ!」と言っていても、「それで日本の原風景が失われていくのはイヤだ」という矛盾を抱えて生きています。

それでも、いまでも魅力を高めている地方のふるさとは、時を過去にとめることなく、そんな東京に出てったひとの期待にこたえることもなく、大変だけど時代にあわせて変化し続ける道を選んでいるのだと思っています。

#私のふるさと

https://www.satofull.jp

特別お題「私のふるさと」キャンペーン

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見栄を捨てれば年間40万円浮いて海外旅行できるという話

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「ふたりで旅行に40万円を使って安かったとか言ってるけど、そもそもそんな金ないって」。これは、そのとおりかもしれませんし、案外とそうでないかもしれません。ただ、無駄な消費やコストを削るために「お金と向き合う」ことで、少なくないお金が出てくることは多いと思っています。

「無駄な消費やコスト」は、ざっくりと「見栄、付き合い、なんとなく」によるものと定義します。したがって、単なる節約とはちょっと違います。保険商品も、説明を受けながら実は理解さっぱりなのだけどふんふんうなずいて署名していれば、それも「見栄」でしょう。新技術などによる「革新的な」投資サービスや商品も、その実体がなんなのか理解していなければ「なんとなく」でしょう。

日本人の生命保険好きは世界でも珍しく、1世帯で年間40万円ほどがその保険料とのことです。税の控除もありますが、生命保険などを見直すだけで「夫婦ふたりでお盆休み8泊の海外旅行」は現実味を帯びてきます。

大手が広告する生命保険だけでなく、医療保険や「住宅ローンにくっついてくる」団信などの「金融商品の運用」は、ほとんどのひとが見直すべきと言われています。以前から書いていますが、わが家は分かりにくい年金や医療費負担の制度をひもとき、細かなシミュレーションまでしたうえでそれらを「ゼロ」にしています。

ゼロにしたあとでも「本当にそれでよいのか」と妻と一緒に、FP1級の父も一緒に、あるときはプルデンシャル勤め15年の知人も一緒になって見直していますが、方針が変わることなくいまに至ります。

また、「うちは資産運用してるぜ!はは!」という家庭も「運用コストを見直す」だけで年間40万円は簡単に出てきます。

ロボファンド、AIファンドと呼ばれる「いまどきのフィンテックっぽい、低コストが売りのファンド」も、実体はむかしっからあるラップ口座です。運用手数料や信託報酬の合計は先進国株式インデックスなどと比べて2%ほど高いものの、運用成績に有意な差がないのが実情です。

このような「未来を先取りしたかのような最先端、低コスト」商品でさえも、2000万円を運用していれば、運用コストだけで年間40万円を捨てているようなものなのです。

方法をいくら書いても「やらないひとはやらない、やるひとは何も言わずともやる」ので難しいところですが、なんというか、お金ないからとか言わず、同じ年代のひとが旅をもっと楽しめればよいなあと思っています。

お盆休み8泊の旅ではベタな観光地も多くまわったものの、「年金世代」の日本人や団体ツアーのバスを2、3回見かけたくらいで、同じ年代の日本人はついに1回も見かけませんでした。これはちょっと、淋しいのです。

お盆休み真っただ中の「8泊」の海外旅行も安いのです

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日本のお盆休み真っただ中の「8泊」の海外旅行から、きょうの朝早くに自宅に帰ってきました。疲れもなく、本当に「お休み」できた、楽しい旅でした。これから預けていた猫を迎えに行って、いつもどおりの日常に戻ります。会社員の妻は、あしたから出社です。

旅については妻も私も超ド素人ですから、必要だったのは勝手のわからない事前の情報収集や計画ではなく「まあ、何が起こってもいいよね」というゆるい気持ちだけでした。その気持ちの裏返しとして「何があっても、ふたりなら突破できる」と信じていることもありました*1

現実としては、「日本のお盆休み」に「クソ高い」はずの海外旅行をすべきかという課題もありました。賢いひとは時期をずらすのだと思いますが、わが家では妻がこれを「クソ安く」する方法を見つけて、真正面から突破したのがそもそもの始まりでもありました。

日本のお盆休み真っただ中の「8泊」の海外旅行は、何から何まであわせても妻とふたりで40万円いきませんでした。韓国に1泊、極東ロシアなどの3都市にそれぞれ2泊であわせて6泊、シベリア鉄道のシャワーやトイレもついた個室で1泊のあわせて8泊です。もちろん、飛行機、バスやタクシーでの移動、食事、観光、お土産、チップ、バウチャー発行、グローバルSIM……すべて含めての金額です。

安さを追求すればいくらでも安くできそうですが、45歳くらい、あるいはそれ以上の世代が気に入る「上質っぽい旅」としては、十分に手頃な価格だと思います。

多くのひとと同じように「お盆休みの海外旅行はクソ高いらしいからやめておこう。休みも自分だけが連続で長くとるわけにいかないし」と考えるのも、まあ、楽ではあります。ただ、人生何事においてもそうですが、目の前のことに全身全霊で立ち向かえば、突破口はあるものです。突破口を見つけられなくても、いまの自分はまだその程度なのだと知ることができます。

話それそうですが、就職氷河期世代のサラリーマンが考える海外旅行の「お金」や「休み」の問題は、解決できるものです。多くのひとは「まだ解決する必要がない」か、そもそもどこかで「解決したくない」と考えているのだと思います。私自身もそうだったのだと思いますが、今回の旅でコロッと変わりました。

*1:現実には旅は最後までゆるいままで終わりました。世界最強の日本国籍パスポート、VISAのクレジットカード、ふだん履いてるいくらでも歩けるベルクロのスニーカー、iPhoneとグーグルのいろいろなアプリ、現地で使えるSIMでなんとでもなりました。ロシアではアメックスはプラチナだろうが色が黒かろうが、ほぼ使えません。SIMは配車アプリの登録で「SMSが送れる電話番号必須」でしたし、SMS対応のものがよさそうです。

ロシアではとにかくスマホ、スマホ

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妻とハバロフスクの旅、2日目も楽しく過ごしていました。気温も23度くらいで汗をかかないのも気に入っています。

妻との旅は、基本、無計画です。何か月か前に飛行機やホテルの手配をして、放置です。翌日にやることも決めず、その日になって二人でざっくりとスマホみながら候補をあげて、ノロノロと行動しています。レビューなどは読みません。今回わかりましたが、失敗してもいい、ダマされてもいいで行動するのが、私たちにとって価値ある旅のようです。

計画なさすぎてよくわからん場所に行ってしまっても、スマホとVISAのクレジットカードと笑顔さえあればあとは何もいりません。

スマホは何より翻訳で大活躍です。旅先でのスマホは地図やカメラとしても超有能ですが、凄まじい進化をした翻訳は、言語能力低めな私たちが旅できる場所、旅先での楽しみ方を一気に広げてくれたのではと思います。

ロシアで得たライフハックは、「私たちは日本から来た旅行者です」を告げるとなんでもどうにかなる、です。日本人は、この国では控えめにみても好かれています。先人たち、ありがとう。このフレーズはロシア語で何度もスマホに表示させたり、しゃべらせたりしました。

ある施設は窓口で「事前予約の団体しか入れない」と、ぶっきらぼうに聞こえるロシア語で門前払いをくらいました。たずねた窓口が団体専用の入口ということなのかも?と別の入口を探しまくるも、ありません。どうやら本当に団体専用の施設のようです。

そこで、「オレは交渉してるぜ!」とばかりに大声で騒ぎ立てることなく、極めて静かに、丁寧な言葉でグーグル翻訳で語りかけます。もちろん妻と私は笑顔です。

「私たちは日本から来た旅行者です。私たちは団体ではなく、個人で行動をしています。予約もしていません。それでもこの施設を見学したいです。何か方法があれば教えていただけますか。ありがとう」

別の職員を呼んでくれて、1時間後に来てくれれば対応すると約束してくれました。

あとでトリップアドバイザーなどみると、その施設は入口から先に進めなかったひとがほとんどのようで、評価では酷評も目立ちます。私たちにとっては今回の旅で一番の場所なのですが、それもこれもスマホのおかげです。あとは、笑顔かな。

ハードル高めの地域への旅も個人手配で

f:id:tak_jp:20180817070134j:plain ハバロフスクに来ました。シベリア鉄道ウラジオストクから半日ほど、寝台列車に揺られてきました。寝台列車もはじめての経験です。

私は寝台列車、特にシベリア鉄道に憧れつつも、この歳になるまで一度も乗ったことがありませんでした。宮沢賢治の世界観をモチーフした岩手県かどこかにあるホテルに高校時代に泊まったのが、ギリギリの経験でした。

今回の旅は、すべて妻の手配です。飛行機は航空会社のサイト、ホテルはブッキングドットコム、シベリア鉄道国鉄のサイト、バウチャーはまた別のサイトでといった感じだそうです。

ロシア大使館にビザ取りに行っただけの私がエラそうに言えることはありませんが、ハードル高めの地域への旅も、旅行代理店を介さずともなんとかなる時代になりましたね。

ホテルも「昨年できたばかりといった実績のない新しいホテル」も、代理店は嫌がりますがサイトであれば選び放題です。

さて、ハバロフスクで泊まるホテルは、駅に着いてからスマホググると「徒歩で58分かかる」と出てきました。

「あれ、ホテルは駅近じゃなかったっけ?」「うーん、正直、駅からの時間までは考えてなかった」「え?」

ハバロフスク駅のバス停付近は、バス、トローリーバス、トラムが入り混じったカオス状態です。旅行者がこのなかからホテル近くまで行く系統を当てるのは奇跡だろうと、配車アプリでポチッです。

配車アプリはボタン押して行先を入れるだけです。来る車のナンバーと、グーグルマップでリアルタイムでの居場所が表示されます。支払いも登録カードで自動でやってくれますから、運転手さんとの現地語を使ったコミュニケーションはゼロでもいけます。知ったように書いていますが、私は駅でグーグルにうながされるままにそのアプリをダウンロードしました。

つまりまあ、個人手配は楽しいですし、いまでは、その手配で少しばかりのミスがあっても、ケンカになることなく解決できます。

いろいろと心配だし手続き面倒だから代理店に任せる。何が起こるか分からないし面倒だけど個人手配で。妻も二度目の個人手配の旅でもうほぼ完璧ですから、これからも楽しみを優先して、代理店は使わないんじゃないかと思います。