生徒と食べる牛丼も格別に美味しいのかもと思うこの頃ですが

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高校の時の、あの学習旅行が私のこれまでにおっきな影響を与えていたのかも……。と、長ったらしい、ウザっと感じるひとが多そうなプロフィールを書こうとあれやこれや振り返っているときに気づきました。

通っていた高校には修学旅行はありませんでした。2年のときに、生徒にむかって4人の先生が「オレやワタシが考えた旅行プラン」をプレゼンして、生徒は行きたい旅行を選ぶ「学習旅行」がその代わりでした。政治家が政策や実力よりも見栄えや雰囲気で選ばれていくように、実質、先生の公開人気投票も兼ねる残酷なイベントでした。

圧倒的な人気は、船でのんびりと四国まで青い海と夏空を楽しみ、吉野家の牛丼を食べるとかインスタ映えしそうなプランだったと記憶します。もともと女子からの人気が高い先生で、彼女らが喜びそうなことを徹底的にリサーチして盛り込むことにフォーカスし、それにつられるように男子も集めるという、マーケティングのお手本のようなプランでした。

私が選んだのは東北の旅。岩手とか。もっとも過疎ったプランでした。学年で一番人気の女の子が、四国旅からこっそり変更したので男どもが悔しがりましたが、まあ、そんな「みんなバカ」な高校生たちが行きたい場所ではありません。

でも、よい旅、よい経験だったのです。高校時代の終わりを意識したその歳、その瞬間でないとこの経験にも意味がないような、積み重ねでプランされたようでいて、いくつもの奇跡がおこるプランだったのです。先生の「お前らにはあれやりたいこれやりたいとやりたい盛りでいろいろあるだろうけど、オレ自身がいまでも経験したい、いまお前らが経験すべきことってのはこれなんだよ!」があふれていました。

私はというと、いまでもプレゼンが大好きです。ホワイトボードディスカッションをする不動産屋でもあります。いまでも御用聞きは苦手です。話には真剣に耳を傾けながら、固定概念を外すような、自分が本当に求めていたのはこれだったんだ!と気づくような答えを返すのが大好きです。いつでも、自分がやりたいことを他人の目を気にせず選び、自分がよいと信じるものを伝えていきたいと思っています。

副業や投資用マンションと脱税

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先日、顧問をさせていただいている会社に税務署の査察が入りました。私と違って、血の滲むような(実際に血を流しながら)努力で意地でも黒字を続け、ふるさと納税すらしない「節税への興味ゼロ」の社長です。やましいところなど一点もなく、終了です。

ちなみに、査察は現地に査察官、社長は遠くからSkypeで参加です。相手もSkype査察は初めてだったらしいですが、まあ、日本もだいぶさばけた国になってきました。

さて、話をきくと、査察したくなるような経緯が「なかったわけではない」のですが、それも勘違いで、業務委託契約の「先」にフォーカスしていた節があるようです。本体が脱税しているかどうかはどうでもよく、「副業をしている」業務委託先が納税ちゃんとしていないのでは?に賭けているようなのです。

みなさん、副業していても確定申告しないんですよね。投資用マンションをもってる「ふつうのサラリーマン」で確定申告しているひとも、どれだけいるのでしょうか。これまでに私は出会ったことがありません。

私も、9年前のやはり今ごろに呼び出しを受けたことがあります。ストックオプションの解釈がある日判決でコロッと変わったことで遡求されたものです。このときは、事前に会社から「お前らのリストぜんぶ渡しちゃった。個人情報だからって拒んだけどムリだった。ごめんごめん」といったメールが届き、どうやら「あいうえお順」にお尋ね連絡がきました。

いつの時代も、いつどこでだれにどんな情報がどんな経路で伝わるか、予測できません。仮想通貨なども含めちょっとした収入を申告しなかったがために、洗いざらい調べられ、それまでのマンションの収益にも「推定課税で重加算」食らったら「高級ランチとオーベルジュ」の豊かな老後どころではありません。

自業自得ですが、確定申告の指導を積極的にしている業者もまたいないんですよね。「クリエイティブな確定申告」を代行していた業者の話題はたくさんあるのですが……。

半年前に計画していた2019年GW旅行のその後

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来年、2019年のF1グランプリの開催日程が最終的に決定しました。予定の案から変更されることもよくあるとF1を目指していた元レーサーの友人に聞いていましたが、今年は変更なし。妻と喜んでいます。

バクー(アゼルバイジャン)グランプリの開催にあわせて、妻はホテルを半年前に予約していました。バクーは、モナコシンガポールと同じ市街地レースです。ですから、もちろん部屋からレースを観戦できる、しかもメゾネットかなにかの部屋を期間中ずっと抑えていました。賭けに勝ちました!

そして、来年の日本のゴールデンウィークはバクーのグランプリと重なります。さらに、F1開催時期決定の前日、日本ではその時期の(会社によると思いますが)10連休が決まりました。これで、お隣のジョージアに寄って楽しんでから日本に帰るプランを実現できます。こちらも、引き寄せできました。

そんなイベント(F1)、そんな時期(ゴールデンウィーク)ですから、飛行機は高そうです。しかし、それでも真剣に取り組めば必ず突破口が……。突破口、ないようです。

妻はめげずに、ターキッシュエアラインズで「イスタンブール乗り換えにすれば、丸一日、タダで市街観光できるよ。食事もつくよ」プランにしました。そういった、至れり尽くせりな特典があるそうです。ハイシーズンですから、相対的にはかなりお得なプランといえそうです*1

アエロフロートのモスクワ乗り換えと(妻が)真剣に悩んで、ターキッシュエアラインズで予約をとって決済したすぐ後、あるロシア人から「次はいつロシアに来るの?」と妻にメッセージが届きました。今年の夏にウラジオストクでお世話になった、そしてこれからもお世話になったりしそうなひとです。えっと、見てた? なんというか、これも引き寄せなのでしょうか。

そして今回も、引き寄せ力を発揮しているのはどうやら妻だけのようです。私も負けじと引き寄せ力を高めていくのか、それとも妻の力を高める方に尽くすか、悩むところです。

*1:連日、機内で寝ることになります。くわえて、トルコ情勢や経済も気になるこの頃です。

豊かな時間が売りのオーベルジュの破綻と超富裕層

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高級リゾートホテルとして知られる二期倶楽部那須)が突然に閉鎖されたときの記事が、日経ビジネスに出ていました。昨年8月に閉鎖していて、いまは星野リゾートがオーナーなんですね。

私も、10年以上前、30代前半の頃まで何度も利用したことを思い出します。ほんとに那須の自然以外は何もない場所です。ひとの10倍働いていた自分には、それがぴったりだと思っていました。記事には「皇族も利用するホテル」と紹介がありましたが、それはご静養地の那須ですからそんなこともあるとして、夫婦ではメディアに出ない有名な芸能人家族とご一緒したことなどもありました。

経営はずっと赤字だったといわれます。上場企業の傘下にあり、有利な資金調達も集客もできた二期倶楽部でさえ利益を出せなかったのですから、同じころに私が訪れたほかのオーベルジュ(人里離れた場所にあるレストランと宿泊の一体型施設)がいまではひとつも残っていないのは、当然なのでしょう。

「豊かなサービス」を支える現場が、合理的な経営を拒否した、若者のやりがい搾取や精神論に頼っていたわけですから、破綻しないほうがおかしいのです。

さて、私は(妻も)今でこそ「ホテルはAPAで十分」な省エネ人間(省エネ妻)ですが、ともかく当時はそのような場所に何泊もすることが、言葉を選ばなければ「自慢」でした。それが豊かさの象徴だとなんとなく思っていたのがひっくり返されたきっかけは、ある超富裕層の行動でした。

イスラエルのある「富豪であり英雄」が日本にきたときのことです。自家用ジェット機をもっているどころか、飛行機会社のオーナーでもあります。私の所属するチームが京都の一流老舗旅館を抑えていたら、京都の駅近だけが売りの、私たちが経費でも泊まらないような安ホテルに夫婦で予約いれて「こっちがいい」でした。そして、満足そうに国に帰りました。

豊かさの再定義ですね。いまでは、平日の昼間に高級ランチを食べ、朝からゴルフして、たまにオーベルジュに何泊かする「だれかが定義した豊かな老後イメージ」も、虚しく感じるようになりました。作られた豊かさ、人目を気にした豊かさは、どちらも幻想なのでしょう。

就職氷河期世代の「豊かな老後」

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「豊かな老後」をイメージさせることでサラリーマンに投資用マンションを売るビジネスは、本当に多くなりました。投資用マンションには私はあらゆる方面から否定的ですが、数字いじりではなく、本質的な部分にふみこんでみます。

人生100年時代、ホテルのレストランでランチしたり、好きなときに好きな場所に旅行をしたり、そんな豊かな老後にはお金が必要です。しかし年金制度は云々、定年が云々、医療費負担が云々。だから、賢いひとは「サラリーマンの借金する力」を活かしたマンション投資で自分年金をつくっています」……だいたいこんなストーリーでしょうか。

まあ、現場の感覚では「健康で長生きしたいでしょ、うまいもん食いたいでしょ、客としてちやほやされたいでしょ。じゃあ、マンションですよ!」でしょう。

これらを因数分解していくと、必要なのはお金だけでないと気づきます。お金以上に「若い世代の労働力」が必要なのです。若者が減り続け社会保障の負担も重すぎる何十年後かの日本でも、増え続ける老人の自分たちは悠々自適であり、若い世代は「長生きさせろ! うまいもの食わせろ!」とあつかましい老人に仕え、毎日ゴキゲンとって暮らしている未来を望んでいるのです。

冗談じゃない! 冗談じゃない!!のですが、救いはあります。そんな簡単な想像もできないひとは教わったことがない計算もできないので、投資は失敗し、夢みた豊かな老後はやってこないということです(まあ、それはそれで問題ですが)。

そして、仮に投資が成功したとして、仮に先の短い老人がお金で若者を仕えさせることができたとして、それで得た「いい気分」は本当に何十年も追い求めていた豊かさだったのだろうかと、気づいてしまうでしょう。だれかが定義した豊かさは幻想で、何も満たされないのです。

私たちがいますべきは、無料が売りの資産なんとかセミナーに参加して「豊かになれたらいいな♪」と、のんきに高級ランチ食べてる老後をイメージすることでしょうか。人生の豊かさ、生きる楽しみを、大変だけど自分で根っこから思い描いて、もっと大変だけど全力で取り組む覚悟をすることでしょうか。