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バルミューダのビジネスモデルを考える その1

自分はバルミューダ大好きで、4つ家電製品を買っています。バルミューダの家電は地味な製品改良が続けられていて型番もいつの間にか微妙に変わってるのですが、ベースを変えることはしないので「安心して買える」のがいいですね。これ、とても大切。ポットとサーキュレーターには「中継ぎ」のような雰囲気を感じてしまったので買ってませんが、こんどの炊飯器は気合い入ってそうで楽しみにしています。

では、4つのバルミューダ家電の、ざっと使用感です。

SmartHeater

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まずは、SmartHeater(わが家のはSmartHeater2)。じんわりと部屋をあっためる暖房機です。

寝室においてて、暖房機なのに一年中出しっぱなしで部屋の一部になってます。大きくてとても重くてどこかにしまうのが大変ってのもありますが、シンプルなデザインは季節問わず部屋にとけこむんです。音も風も出さないので、夜通しで少しはぬくもりがほしい寝室にぴったり。SmartHeaterは、部屋を積極的にあっためるんではなく、寒くしないための暖房機なんです。

機能はデロンギなどのオイルヒーターそのものですが、選ぶ理由は、まあ、デザインですかねぇ。いろいろとしゃべってくるのは好きですし、しっかりとつくられた筐体も好きです。猫が上に乗るのでラジエーター温度は最低(55℃)に設定して、冬場の主に寝るときに室温18℃でつけっぱなしにしてるだけなので、電気代もかかんないですね。ただ「売り」のロイヤルスリープモードは、一時期使ってはみたものの電気代すごいんでやめました。マニュアル設定で十分にがーがー眠れるんですな。

UniAuto対応でiPhoneから「本体より」いじくれます。ロイヤルスリープモードの電気代のすごさに一日で気づけるのも、iPhone対応で細かく電気代をみられるおかげです。タイマー自動運転もできますが、まあでも、最大で72時間動作のしばりがあるからほとんど意味ないんじゃないかなー。3日おきにいちいち設定しなおすとか、頭おかしくなります。マニュアル運転で満足するようにしてます。

別売りのタオルバーも買ってつけて、お風呂あがりのバスタオルかけて加湿!なんてやってみましたが、バスタオルがぞうきん臭くなるので即やめました。毎日バスタオルを洗濯しないわが家が悪いと思うんですが、タオルウォーマーみたいでかっこいいじゃん、を夢みてたのでちと残念でした。

Rain

次に、Rain。インテリア度高めの加湿器です。

「やかんで水を注ぐ」という給水方法がなにより簡単、そして楽しいのがよいです。Rainはそのデザインのキワモノさからリビングに「おりゃっ」と置いてますが、キッチンとやかんとお水という組み合わせが合理的というか自然です。お客様に「なにこれ!」と興味もってもらえる存在でもあります。

コンセプトや仕組みは、これまで自分が買った加湿器のなかではベンタのエアウォッシャーに近いです。ベンタもやかん給水ですね。ディスク式のベンタではハイジェン液が必要なのを、Rainではフィルター式にして不要にしてます。維持費で考えると、ベンタのハイジェン液、Rainのフィルターはどちらも高価でどっちがどうってことはなく「もっと安くしてよ」です。期間中のメンテも、いらないようにみえてどちらもわりと大変です。本体、重いです。

操作はいろいろとしゃべってくれて、UniAuto対応でiPhoneからも操れるので未来感少しあります。リングでの操作も、普段づかいには心地よいです。本体を揺らすと「地震だー!」って感じで自動的に止まります。

欠点はベンタとまったく同じ。加湿能力が給水状態によって大きく変わることです。一番加湿してほしいはずの給水直後の「満タン」状態の加湿能力が最低という鬼仕様。そして、給水が必要な状態に近づけば近づくほど加湿能力は最高潮、水をみるみる減らして力尽きるんです。そこ、全力出すとこじゃないんですけど。

ま、欠点はあるにせよ、10台は買った加湿器のなかで、バルミューダRainが一番長続きしてます。

AirEngine

https://www.balmuda.com/jp/airengine/_img/swipe/008.jpg

さらに、AirEngine。リビングのニオイとりが得意です。

デザインがすべて、でしょうか。身もふたもありませんが。世界にはBlueAirという絶対的存在の競合製品があり、さらになぜか日本市場に本気出してきてしまったのはバルミューダにとって誤算でしょう。AirEngineには独自の「ジェットクリーニングモード」での爆音空気清浄化があるのですが、これは年に数回、無理して使うレベルで、なくてもいいです。

デザインがすべて、とデザインに限定したのは、いろいろと「ちゃちい」のも理由です。剛性が感じられず、猫が乗ると倒れてついでにプラスチックのかみ合わせがずれるレベル。ずれる前に倒れにくくしてほしい。バルミューダらしさはLEDの照度自動調整くらいで、操作音は他のバルミューダ家電のような工夫はなく、アイリスオーヤマ家電と変わらんです。巨大なACアダプターが床にごろんするのも、あとちょっとの工夫で本体下に入れられるのになんでしないんだ?と謎仕様が多めです。

消耗品のフィルターが二種類あるのも自分には「?」で、バルミューダはシンプルさが(むしろシンプルさだけが)売りなのに、こんなとこでうんうん悩ませる必要ないでしょと思っ……と書きながらWebみたらベーシックフィルターは販売終了でした。さすが。

空気清浄能力は、わが家ではダイキンクリアフォースに完敗と判断してます。いやもう、フィルターにぜんぜんホコリがつかない。クリアフォースは毎週掃除機をフィルターにかけてたけど、同じ場所にリプレースしたAirEngineは「掃除してサイン=3週間たったよ」が出てもフタをそっ閉じするほどホコリがついてない。静かなのはいいんですが、動かす意味あるのか疑います。

一方で、消臭能力は高いんです。クリアフォースは猫トイレのうんことかのニオイに極めて寛容だったので(あれ、なんでなんだろう)、うんこ臭に厳しくあたるAirEngineをリビングに置き続ける理由になってます。

で、同じコンセプトの単機能空気清浄機は、無印良品バルミューダ技術提供モデル(MJ-AP1)がおすすめかもしれません。ACアダプターないし、倒れにくいし、ある意味「AirEngineの完成形」です。

いつもはまるっとOEMでお茶にごす無印良品が再設計といえるほどに大きく手を入れ、デザインにこだわるバルミューダが技術提供でOKしたのには、両社ともに「AirEngineは、だれかの手によってもっと洗練されるべき」との考えがあったのではと想像します。AirEngine担当の開発部長が中国企業(小米科技 - Xiaomi)へ転がったことで、バルミューダ自身による製品改良の可能性がなくなったことも背中押したのかなとか。

The Toaster

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そして、The Toaster。幸せな朝のために、おいしいパンを焼きます。

感動的なおいしさが自慢のトースターで、タイマーが「チッ、チッ、チッ…チィィーン!」で、できあがり! こう、音とニオイとおいしさが脳でつながるのがいいですなぁ。バルミューダ大好きならわかる微妙なちゃちさも含め、すべてがバルミューダらしく、ひとつの完成形でしょう。

使い方は、おいしい4枚切り食パンにうすーーくバターぬって、4等分になるように切込みを入れてセット。収納場所に困る付属のちっちゃなカップに少し水を入れて、それをThe Toasterのお皿に注いで、あとはふたしめてモード確認して時間のダイヤルをチチチチチッと回すだけ。って、案外と人間に手間かけさせるんですが、ひと手間ふた手間かけた実感と、クソ忙しいはずの朝に「まあ、セカセカすんな。少しの間くらい、効率的かどうかなんてこと忘れようや」って雰囲気が、パンをよりおいしくしてるかもしれません。

で、満足度が高いか低いかは、おいしい4枚切り食パンが、ふだんから手に入るかどうかがすべてです。The Toasterは、4枚切り食パン専用機だと思うんです。セブンイレブンの金の食パンでもOK。おいしいチーズのっけて焼いてメープルシロップかけて「高カロリー食、うまー」「糖質、うまー」するのも、ピザっぽい何かにするのも、とにかくパンが基本。ふだんから4枚切りが手に入れば、買って、間違いなく満足するでしょう。

長くなったので次に続けます(明日アップ予定)。