仕事をとおしてかなえたい「夢」はありますか

「サラリーマン」「ビジネスマン(パーソン)」と「夢」をセットに検索すると、若い世代向けのいわゆるネットワークビジネスのサイトばかりがでてきます。管理職向け研修でも、部下が人生に何を求めているかといった「夢」をつかみ、仕事とリンクさせ、サポートするといったテーマが近ごろの定番です。

どちらも、夢の定義があやふやでとらえるのが難しいから商材になっているようにみえます。研修も「管理職が、若者の仕事観をどれだけわかっていないか」をわからせる内容です。「何のために働くか」と質問され、管理職の仕事一途な参加者がわれ先に手を挙げ「お金」「プロモーション」と答えるところから始まります。

私が、ほかの3倍の密度で働く会社でまわりの3倍働き、経験したことを思い出してみます。

・20代で年収1000万円

ストックオプション行使でタワマン買う

・グローバル企業で最年少のマネージャ就任

JALビジネスクラスで海外出張

・宿泊はリッツカールトン、コンラッド、JWマリオット

・接待でクリュグ、京都のお茶屋さんで芸者遊び

・国内や海外の名門コースでお客様とゴルフ

この辺の「島耕作っぽいサラリーマンの夢」は、才能がなくても、仕事が好きでまわりよりがんばればかなうものです。深堀りしてその道を極めていこうというものでもなく、どれも一度経験すれば満足できるものです。

就職氷河期世代である私たちより少しうえの「バブル世代」の方はこの辺の話が大好きです。私たちと同じ世代は、同じ話をうんざりした表情を隠しながら聞きます。さらに若い世代は、コミュニケーションスキル発揮の話題キタ!と、意気込んできます。

自分のご褒美や体験のためにがんばり、満足できるのは、古い価値観なのでしょう。

いまは「だれかの役に立つ」ことを起点に、より困難な課題に取り組み、その解決が評価される仕事が好まれます。それは「夢」としても語りやすいものです。課題が困難であればあるほど、解決によって救われるなにかもその分だけ大きくなり、その実感がより大きな満足につながります。

これを、ダニエル・ピンクはモチベーション3.0で「内発的動機付け」といい、ミスチルは「高ければ高い壁の方が、登った時気持ちいいもんな」と歌うのでしょう。

「好きだから、やる」に加えて「だれかの役に立ちたいから、やる」の方が、満足度は高く、長続きします。ちょっとしたインセンティブをモチベーションに働くサラリーマンは、だれもが「夢を語れる仕事」に憧れます。それを実行にうつせるのが、週末起業の魅力でもあるのでしょう。