「マンションを相場より高く、1週間で売る」の週末起業は世界をよりよくできるか

私は居住用マンションを「3回」うまいこと売却しています。3回とも査定額の上限で売りだし、そして3回とも売りだしから1週間以内で買付をいただき、すみやかに契約に至りました。どれも性格が大きく異なる物件で売却時期もばらばらでしたが、私がとったアプローチは同じであり、ほかの物件への応用にも自信があります。

週末起業は元手をかけずに事業を始めたいですから、自分のもつ経験や知識に価値を認めていただけるものがあれば、それだけで成功に近づいているでしょう。

マンション購入には「政府も後押しする、サラリーマン向けの数十年の労働と命を担保にした超ハイレバレッジ投資」の側面がありますので、私の実践した内容が、多くの方の資産形成にダイレクトにお役立ちできるかもしれません。

投資の側面からは「売る」と「貸す」の比較シミュレーションも大切です。財務モデリングとビジネスケースのシミュレーションを兼ねた独自のExcelシートは、それだけでも価値を提供できそうです。賃貸中物件の取得から、リノベして売却までをてがけるビジネスモデルを特徴とする上場企業がありますが、そこで使われている表を少し参考に、「お教えできないんですよ」として隠された計算式を読み解き、さらに一般人向け(=私です)に根本的に改良したものです。

財務モデリングやビジネスケース作成は本業でも取り組んでいることですので、週末起業から本業へのよいフィードバックも期待でき、「すきま時間資産の分散投資」にならない点も魅力的です。そのほかのアプローチも同じく本業に近いもので、一部は妻の趣味の延長です。

この事業が「世界をよりよくできる」か。これは難しそうです。すべてをできるだけ分かりやすく再設計し、多くの方の投資リテラシーの向上につながればよいものの、実際の売却は離婚や相続、ローンが払えなくなり残債以下で手放すなどの理由から修羅場の状況が多く、夢のまた夢です。

最大の弱点は「不動産関係はネットで極端にたたかれやすい」ことで、これは事業のスケールを考えたときに大きなリスクです。「炎上マーケティング」が有効な事業もありますが、週末起業では、事業をたたむことに直結します。私も過去に何度も火あぶりにされたことがあるので、この点には臆病になります。